駒場祭に行ってきました!!
駅を出るとそこはもう東大の駒場キャンパス。
いきなり看板が視界に飛び込んでくる。
物凄い混雑で、どの写真にも人がたくさん映り込んでしまったので、こんな写真ぐらいしか載せられない…。
看板に書かれた「はい、ちーず」とは一体何なのだろう。
もしかして、今年の学祭のテーマか何かか??
どうにも気の抜けたコピーだ。
さて、今回は、駒場キャンパスで11月に開催される駒場祭に行ってきたのだが、
実は、東京大学には、二つの学園祭があることをご存じだろうか。
一つ目は、本郷キャンパスで行われる五月祭。
その名の通り5月に開催され、入学したばかりの新入生がクラスやサークル毎に模擬店を出し、親睦を深める機会になる。
ちなみに赤門とか三四郎池、安田講堂など有名なものは、大体が本郷キャンパスにある。
そして二つ目がこの三連休に開催されている駒場祭。
これは、渋谷から京王井の頭線で二駅の駒場キャンパスで行われる学園祭。
今回、顔を出してきた学園祭はこちら。
僕の友人たちはもう上級生が中心で、今回の駒場祭に出店している人はあまりいないし、人込みにつかれてしまったのであまり長居はしなかったのですが、一つだけ戦利品を獲得した。
食堂前の通りでテントを構えていた東京大学文学研究会。
彼らの文芸誌『駒場文学』の最新号を購入しました。
小説や詩が盛りだくさんで綺麗な装丁。
これが500円なので満足度はかなり高め。
まだ中身は読めていないので、早く時間を確保したいところ。
ちなみに、『駒場文学』はこちら。
シンプルでなかなか良い。
駒場祭にまつわるエピソードはこのくらいしかないのだが、
「駒場祭に行って、文芸誌買ってきたよ」
という報告だけで終わるのは味気ないので、東京大学に関する豆知識をいくつか紹介しようと思う。
もう少しお付き合いいただきたい。
今日は、東京大学のキャンパスについての話をしよう。
東大のキャンパスは主なものが2つ。
それが駒場と本郷。
めちゃくちゃカンタンに言うと、駒場は下級生用で、本郷は上級生用。
(他には、柏や中野などいろんなところにキャンパスがあるらしい)
まず、東大に入学した学生は全員が前期教養学部に所属する。
ここでは、自分の入った科類(コース)に沿った分野を中心にあらゆることを勉強しなくてはいけない。
→いわゆるリベラルアーツ。
英語や第二外国語はもちろん、
文系の学生も数学や物理学、脳科学の授業を履修する事ができるし、
反対に理系の学生が歴史や国文学の入門講義をとることも可能。
そのため下級生は始めのうちは全員が駒場に通う。
そして、皆さんも聞いたことがあるかもしれないが、
2年生の夏休みに進路振り分けが行われる。
これは、入学時の科類と学生個人のそれまでの学業成績によって優先順位が変動しつつ、希望の学部学科に振り分けるという東大の一大イベントだ。
成績がめちゃくちゃ良ければ、医学部にだっていける(年数人の狭き門)し、
勉強をさぼっていると希望学部に行けないかもしれない。
これは、自分の専攻分野を大学に入学して1年半の勉強を踏まえて判断できる自由度の高いシステムだが、
希望進路に進むため興味の薄い分野でも高得点を取るために勉強が必要という問題?もある東大生を悩ませる仕組み。
さて、この進学振り分けを経た学生は、それぞれの学部に進学する。
この進学先の学部の大半が本郷にあるため、
上級生のほとんどは本郷キャンパスに移ることになるのだ。
(ちなみに、一部学部学科の学生は引き続き駒場キャンパスで学ぶ人もいる。)
ちなみに僕は、駒場での前期教養学部期間を経て、今は本郷の文学部に所属している。
安田講堂の目の前の建物(法文館)で哲学や宗教、国文学系の授業を受けています。
赤門や安田講堂といった有名な建築物があるからか、
本郷キャンパスには観光客にも人気のようだ。
特にここ数年、中国や韓国からの旅行者が多く訪れて、
キャンパス内のあちらこちらで記念写真を撮っているところを見かける。
また、少し前までは修学旅行シーズンだったため、地方の中高生もたくさん見学に来る。
この中に、数年後、東大生になる後輩もいるのかなと夢想するのは楽しい。
楽しいのだが、問題もある。
学生服を着ていた時代を思い出し、自分も年をとったと思い知らされるので彼らはかなり目に毒な存在だったりするのだ。
と、こんな感じで東大のキャンパスにまつわるお話は終わりにしようと思う。
余談
もし、ブログを読んでくださっている方で、
「東京大学に関する〇〇が知りたい!!」というものがありましたら、
コメントやTwitterのリプライで聞いてください。
個別にお答えしたり、ブログのネタにしたりします。
特に、中高生にとって、進路や勉強のことの情報はかなり大きい。
地方出身の自分も情報不足に悩んだ経験があるので、
どんな些細なことでも構わないので是非是非質問してください。
最後の方は、本や読書というテーマからは大きくそれてしまいました。すいません。
では、今日はこれで失礼します。