東大文学部の読書感想文

東大文学部。好きな本や最近読んだ本の感想を書きます。ニュースや本屋で目にした、本にまつわる気になる事も。

エッセイの魅力ー作家の素顔ー

今、エッセイが熱い??

 

森下典子『日々是好日 「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』が、

エッセイ作品としては始めて、文庫本の売上ランキング1位になったそうだ。

 

道教室に通った25年間を綴ったこの作品は、10月13日に映画も公開された。

樹木希林さんが茶道の先生役として出演しており、その点でも話題になっている。

(実は、僕、まだ読んでいないです…早く読まないと…)

日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ (新潮文庫)

日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ (新潮文庫)

 

 

 

今人気のエッセイの紹介はさておき…

小説家などの表現者が書くエッセイの面白さ、をお話ししたい。

 

普段は、創作という皮を被って見えてこない小説家の素顔。

 

エッセイでは、そんな小説家の素顔が見えてくる。

 

普段、あんな小難しい小説を書いている人も意外とお茶目なプライベートが披露されたり…。

コメディな作風のあの人も、裏では苦悩を抱えていたり…。

 

エッセイを読むと、小説などの創作物を通じてだけでは分からない、

小説家の人間味あふれる側面が伝わってくる。

 

 

そこで、今回は、僕のお気に入りの珠玉のエッセイを紹介したい。

 

 

さくらももこもものかんづめ

 

「おすすめのエッセイ」の超定番なので、いまさら説明不要でしょうか。

 

ちびまる子ちゃんで有名なさくらももこの初エッセイ集。

 

もものかんづめ (集英社文庫)

もものかんづめ (集英社文庫)

 

 

 

林真理子『ルンルンを買っておうちに帰ろう』

 

当時コピーライターとして活動していた林真理子の処女作。

 

自分自身を「言葉の女子プロレスラーと語る彼女の妬み・嫉み・嫉妬の暴露は本当に面白い。

 

ルンルンを買っておうちに帰ろう (角川文庫 (6272))

ルンルンを買っておうちに帰ろう (角川文庫 (6272))

 

 

 

三谷幸喜三谷幸喜のありふれた生活』

 

脚本家や映画監督として有名な三谷幸喜のエッセイ。

 

古畑任三郎12人の優しい日本人等の喜劇を生み出した彼らしく、笑える話満載な一方、

意外に真面目な創作論だったり、私生活の悩みが垣間見えたり。

 

三谷幸喜のありふれた生活

三谷幸喜のありふれた生活