東大文学部の読書感想文

東大文学部。好きな本や最近読んだ本の感想を書きます。ニュースや本屋で目にした、本にまつわる気になる事も。

本にまつわるあれこれ

今さら聞けない??そもそも、ライトノベルって何なのか解説します!!(前編)

中高生を中心に若者に人気を誇るライトノベル。そもそもライトノベルって何なのか?という今さら聞けない疑問を徹底解説します。

今年の目標

新しい年がきたということ、今年の目標、みたいなものを書き留めておこうと思う。 目標は、5つ ①たくさん本を読むこと 趣味である読書に義務感やノルマといったものを持ち込みたくないので、 何十冊、何百冊といった具体的に何冊読む!!みたいな目標は設定…

集中力の話~読書のBGMとか~

「集中する」 言葉にするとカンタンだが、実行するのは難しい。 単純作業を繰り返すときや、勉強するとき、読書するとき、そして今僕がしているように文章をかくとき… 一人で何かしなければならないとき、その時々の集中力の多寡で作業効率は大きく変わる。 …

シリーズモノとの付き合い方

昨日、紹介したばかりだが、 『十二国記』シリーズの新作が新潮社からアナウンスされた。 arce.hatenablog.com それから僕は、「シリーズモノ」について色々と考えてみた。 シリーズが続くことのメリットは大きい。 何より、作品の世界観を膨らませることが…

十二国記、待望の新作!!

先ほど、Twitterを見ていたら… 小野不由美さんのファンタジー小説シリーズ『十二国記』の新作が発表されていました。 以下は、新潮社の公式サイトの引用です。 今日、十二月十二日「十二国記の日」に、嬉しいお知らせがあります。 新作の第一稿が届きました…

Wikipediaを引用するということ

最近人気のとある本を念頭においたお話なのは、皆さんもお分かりでしょう。ただ、僕自身は、この本を読んでいないし、買ってもいない。 未読の本の感想なんて書けない。 批評なんて以ての外だ。だから、この本のことを個別にどうこう言うつもりは全くない。 …

『人間失格』の映画化

スマホでネットニュースを眺めていたら、小栗旬さん主演で『人間失格』が映画化されるという記事を見つけた。どうやら、『人間失格』時代を映像化するというよりは、 小栗旬さんが演じる太宰治に焦点をあてて、『人間失格』の誕生秘話を描くらしい。 作品時…

読書家は「国語」が本当に得意なのか。

国語という科目は多くの学生を悩ませてきた。 単語帳を覚える 公式を使いこなせるようになる 例題演習を重ねる といった分かりやすい勉強法がない(と考えられている)ため、 成績がなかなか上がらず多くの中高生が国語に苦しめられてきただろう。 真面目に…

煙草の文学的副流煙の話

ちょっとだけ恰好つけて、気取ったタイトルをつけてみた。 この文章を書いているのは、午前三時過ぎ。 それに、数時間前までお酒を飲んでいて、やっと良いが冷めてきたというタイミングだ。 どうか深夜とアルコールに免じて許してやって欲しい。 小説や映画…

駒場祭に行ってきました!!

今日は、東京大学の学園祭である駒場祭に行ってきました。 駅を出るとそこはもう東大の駒場キャンパス。 いきなり看板が視界に飛び込んでくる。 物凄い混雑で、どの写真にも人がたくさん映り込んでしまったので、こんな写真ぐらいしか載せられない…。 看板に…

映画『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』の感想文

前々から見たくてたまらなかった『ファンタスティック・ビースト』シリーズの最新作が、本日11月23日に公開された。 公開初日の深夜25時頃、相変わらずの喧騒に包まれる新宿歌舞伎町のど真ん中に位置するTOHOの映画館で、早速見てきました。 今回は、いつも…

新しい物語のデザイン「チャットノベル」

チャット小説やチャットノベルという言葉聞いたことありますか?? 毎日使うLINEの画面を想像してほしい。 スマホを用いて、チャット形式の画面で物語が進んでいく。 それがチャット小説だ。 タップやスクロールで次々に新しいチャットが表示されて、 友人や…

キンコン西野「印税いらない!!」

「僕のビジネス書なんて、普段の僕の活動の副産物で、僕は普段の活動で食っていけるので、ビジネス書(副産物)の印税なんて1円も要りません」 キングコングの西野亮広さんの新しいビジネス書『新世界』が発売されました。 絵本『えんとつ町のプペル』、ビジ…

本を読む場所

「どこでもできる」 これって、本を読むという娯楽の長所の一つだと思う。 場所も取らないし、周りに迷惑をかけることもない。 特別な道具や施設もいらない。 本を一冊持っていらばそれでいい。 自分が本を読みたいと思えば、その瞬間から読書を始められる。…

第6回ブクログ大賞は、辻村深月のあの作品に決定!?

ブクログというWebサービスを知っていますか?? ブクログでは、オンライン上で、自分の蔵書を管理したり、読んだ本のレビューができる。 そんなブクログのユーザーを中心としたネット上の声をもとに選ばれるのが、ブクログ大賞だ。 ブクログ大賞の公式ペー…

「読後感」ってなに??

「読後感」という言葉がある。 辞書を引くと、「本などを読んだあとの感想」とあった。 うん…。たしかに…。 何の文句もない。 …それであっている。 だが、一般的にある小説の「読後感」を語るとき、 その言葉が指す意味は、辞書から少しだけ離れているような…

ノンフィクション版・本屋大賞が決定!!

全国の書店員の声によって選ばられる本屋大賞。 本屋の目線で、その年一番売りたい本を決定する賞。 本屋大賞HPによると、その概要は… 書店員の投票だけで選ばれる賞です。「本屋大賞」は、新刊書の書店(オンライン書店も含みます)で働く書店員の投票で決…

本の匂いがたちこめる町・神保町

今日は、大学の帰り道に神保町に寄り道してきました。 東大文学部のある本郷キャンパスを出て、本郷三丁目駅から丸の内に乗ったそのとき、 「そうだ神保町に行こう」 と思いついた。 丸の内御茶ノ水駅で電車を降り、 明大通りを10分ほど歩くと三省堂書店神保…

とうとう本にも…ガチャの時代

ため込んだ石をつぎ込んで、10連ガチャを回す。 最高レアリティの☆5はなかなか出ない。 もう一度…。 出ない。 ここで諦めたら、これまでに使った石がもったいない。 仕方ない。 〇〇円だけ…。 お!!これは、☆5の演出だ!! …なんで…もう、持っているキャラ……

記憶を消して読み直したい小説

心の底から面白いと叫びたくなるような傑作に出会ったとき、 その小説を読んだ記憶を消し去って、 もう一度、まっさらな状態で読み直したい! と思ったことはありませんか。 この先、これ以上の傑作に出会えるのかという不安。 そして、この小説を何度読み返…

灯火親しむ秋の読書

読書の秋 スポーツの秋 食欲の秋 ○○の秋、という言葉は果たしていくつあるのだろう。秋という季節はイベントが少ないから、その分こうして人々を急き立てて、購買意欲を生み出そうとしてるんだ。 なんて話を聞かされたことがあるのだが、本当だろうか。昨今…

図書館タクシー

車内で本の朗読が聴ける。 そんな「図書館タクシー」なるものが、 今日から11月11日まで、都内を走るらしい。 日本交通と、 本の朗読音声の配信サービス「オーディオブック」のオトバンクが、 読書週間に合わせて共同で企画したらしい。 タクシーに乗ったら…

「速読できるの??」

「趣味はなに?」 「読書かな。休みの日はよく本を読んでるよ」 「そうなんだ。じゃあ、速読できるの??」 「三大・本好きがされる質問」の一つがコレ。 速読できるの?? である。 残りの二つは、 自分で小説書かないの? と、 漫画は読まないの? である…

エッセイの魅力ー作家の素顔ー

今、エッセイが熱い?? 森下典子の『日々是好日 「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』が、 エッセイ作品としては始めて、文庫本の売上ランキングで1位になったそうだ。 茶道教室に通った25年間を綴ったこの作品は、10月13日に映画も公開された。 樹木希林…

辻村深月が「ドラえもん」を書く!?

「今年のドラえもんの映画の脚本、辻村深月らしいよ」 昼ご飯を食べていたときに、友人がふと口にした。 最初、小説家・辻村深月とアニメ・ドラえもんが結びつかず、困惑した。 本当かな?と半信半疑で調べてみると、ダ・ヴィンチニュースの記事を見つけた。…

始めて読んだ本

「初めて」や「最初の」というのは、とにかく記憶に残る。 少年野球で初めてヒットを打った時の感触。 初めて一人で電車に乗って遠出した時のわくわく。 上京し大学に入って最初の友人。 そして、初めて読んだ小説。 僕が初めて読書をしたのは、 小学一年生…

本屋が失われる街・渋谷

東大の1~2年生が通う駒場キャンパスは渋谷から二駅。 歩いても15分くらいの距離にある。 そのため、東大生の多くは渋谷という街になじみ深い。 僕も何かと、渋谷にはお世話になってきた。 その渋谷という街で、本屋が次々となくなっている… 2017年 ブック…

趣味・書店巡り

外出中に、急に暇になったとき… 皆さんはどうやって時間をつぶしますか?? ゲームセンターやカラオケで軽く遊んだり、 ウィンドウショッピングしたり、 カフェで珈琲を飲みながらスマホを弄ってみたり… 自分は暇な時間ができると、すぐに本屋さんに吸い寄せ…

読書感想文始めます。

はじめまして。 楓(かえで)です。 東京大学に通う読書好きな学生です。 小説を読んで、その時々に感じる様々な思い。 そうした感想を書き留めておきたいと感じてブログを始めました。 文芸について専門的に勉強しているわけではないので、小難しい理論なん…